御嶽田の原17/06/24 6月の最終土日に、御嶽山を訪れると言う、恒例行事に行って来ました。 梅雨の中休みは今日までで、翌日25日からは、本格的な雨降りになると言う、ギリギリの日の訪問となりました。 御嶽田の原口登山道が、噴火の落ち着きに依り、9合目まで行けるようになったのを受けて、8合目少し上まで行くつもりで、自宅を5時55分に出発しました。 クロユリ・チングルマ・ミネズオウ・ツガザクラ・クロツリバナ・ミツバオウレン・ヒメイチゲ・コイワカガミ・タケシマランなどの開化を期待しての訪問です。
中央高速道を中津川で降り、木曽町で19号線と別れる時点までは、晴れて来そうではあるものの、御嶽山は雲の中でした。花も山も、駄目かも、と思いつつ、王滝村に差し掛かると、晴れ上がった、御嶽山が望めました。 予想以上の好天に、ワクワクしながら車を走らせ、途中、御嶽スキー場に立ち寄り、ノビネチドリ・シロバナヘビイチゴなどの様子を10分間ほど見、田の原到着は、8時50分過ぎ。晴れ渡った御嶽山の雄姿が眼前にそびえていました。少し気になるのは、駐車してある車の台数が数台で、極端に少ない事でした。
御嶽山は、今年は例年に比べ、何となく残雪が多く、「7月の9合目上までの散策の際、花が見られないかも」などと思いながら、御嶽山全体像、噴火でやられた、剣ヶ峰付近・王滝頂上付近の、ズームアップ写真、を撮影後、(乗鞍岳・槍穂連峰は、雲の中)、先ずは、駐車場脇の花の写真を撮ろうと、何時もの建物の裏に回って見ました。 そこに在ったのは、コイワカガミ数株、コミヤマカタバミ数輪、そして、マイヅルソウの蕾だけで、クロユリは、芽生えすら確認できませんでした。 「ここも、ご多聞に洩れず、花が遅いかも。と言う事は、綺麗なミネズオウ、満開のチングルマ、咲きたてのクロユリ、にお目に掛れるかもね」 そんな思いで、田の原天然公園・6合目の、花散策に出掛けました。 鳥居の前に差し掛かると、先客3人の登山者がいて、何やら困った様子で、スマホを見ながら、考え込んでいらっしゃる。 「どうされたんですか?。山から降りて来られたのですか」聞くと、 「この先、奥社の所に柵があり、立ち入り禁止になっていて、戻ってきたんです。代わりに、何処の山に行こうか、思案中です。小秀山も、ここからだと遠いし...。」 「そうなんですか、私も初耳です。何か理由があるのでしょうか」と言うと、 立ち入り禁止の表示のある傍に、今年の6月10日に王滝村が発行した、ペーパーが置かれ、「火山ガス発生の為、立ち入り禁止」と、ありました。あとで、帰宅後、調べてみると、9合目まで通行可能の通知を受けたのだが、雪解けを待って、王滝村独自の調査を行い、措置を決める、と言う事だったようです。 先客3人の登山者には、岐阜県側からなら、登山できるかもしれないので、チャオスキー場側に行ってみるよう、奨め、その場で別れました。
私は、とりあえず、奥社までの登山道、田の原天然公園の散策を行うべく、山に向かって歩を進めました。 ミネズオウ2株は、今までになかった程、花が残留していましたが、クロユリは、固い蕾で、クロウスゴ・オオバスノキについても、まだ、小さな蕾でした。ミツバオウレンは、所々に、開花しており、奥社横に行くと、言われたように、立ち入り禁止の柵がしてありました。 仕方なく、奥社方向に右折すると、何時もは、そこでは見られない、ヒメイチゲが数輪開花し、奥社には、タチツボスミレの様な花が数輪群生開花していましたが、他には何も見つかりませんでした。 田の原天然公園に入り、チングルマの花を求めて、木道を下りましたが、季節の進行が遅いせいなのか、草体も小さなままで、花はおろか、蕾すら見付かりませんでした。
「良いのは天気だけで、花は駄目か...」。 田の原駐車場に戻り、トイレから出て来て、「これから、どうすべーかな?」と呟きながら、眼前の石垣を眺めていると、何やら花らしいものがありました。満開のツガザクラでした。 気を良くして、駐車場の石垣と言う石垣を片っ端から眺めてみましたが、在ったのは、コイワカガミとコミヤマカタバミだけでした。 そんな訳で、滞在時間2時間弱、10時半過ぎに、駐車場を後にしました。
訪れた次の日の朝、王滝村・木曽町を震度5強の地震が襲い、道路のひび割れや、けが人が出たと言う。 この地震は、御嶽山噴火とは直接の関係が無さそうだが、その後、何度も余震が続いていると言う。 くわばら、くわばら!! |
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