蛇峠山07/09/17

満開になったであろうウメバチソウと、センブリの開花を期待して訪れました。

ウメバチソウは、満開で、300輪以上開花していたと思います。

センブリは、草体はあちこちで確認できましたが、一輪も開花していませんでした。

 

今日のお天気は、前日のYahooピンポイント天気予報により、蛇峠山のある、阿智村浪合は、午前中曇りで、午後6時間は晴れ、との事で、そのつもりで訪れました。

蛇峠山馬の背に着くまでは、小雨が降りしきっていたのに、馬の背に着くと雨が止み、ガスって来て、今にも晴れ渡りそうな感じでしたが、草花散策中は、雨が降ったり止んだりして、晴れることはなく、帰りの下りは本格的な雨降りになってしまいました。

 

車止めのしてある車道を登り始めると、幸先良くクルマバナが群生していました。気を良くして、一ヶ月前に見た、ヤマルリトラノオのその後を見ようと、あった場所を探してみましたが、影も形もありませんでした。誰かに手折られたのでしょうか。

イケマが実になっています。少し進むと、前回花を確認したフジウツギが花数を増やしており、ウメバチソウも山の下のほうまで咲き降りていました。ウメバチソウの傍らには、一株、トモエシオガマが咲いています。

このトモエシオガマは、茎の最上部にしか花が付いておらず、これまで此処や木地屋敷跡で見ているものと様子が違っていました。帰宅後、山渓の「山に咲く花」をよく見てみると、トモエシオガマは、花が茎の上部につまって付き、しかもねじれている、と言います。と言う事は、木地屋敷跡のものや、此処で今まで見ていたものは、シオガマギクなのかも知れませんね。

 

ホソバノツルリンドウは、ひょっとして一輪くらい咲いているかなと思い、あちこちで見てみましたが、小さな蕾のままでした。

あちらこちらでウメバチソウを撮影しながら、センブリの様子を見てみると、蕾は付けているもののまだ開花していませんでした。ならば、取って置きの場所、と言う事で、昨年開花を確認した、車道から少し外れた場所へ、雨に濡れた草むらを掻き分けながら行って見ましたが、そこもやはり、開花していませんでした。

少し落胆しながら、山頂に近いもう一箇所の群生地も見てみましたが、やはり開花していませんでした。

「今年は夏が長いもんね」などと呟きながら、山頂のウメバチソウ群生地で、せめてウメバチソウだけでもちゃんと撮影しようかなと思い、撮影していたところ、突然、カメラの電源が切れなくなってしまいました。電源スイッチをオフのポジションにしても電源が切れないのです。

 

スワ一大事、今まで経験した、私愛用の、NikonCoolPix990に関する不具合が、走馬灯のように浮かんできました。一台目は、スイッチ全てがおかしくなり、何も押していないのに撮影してしまったり、シャッタを押しても黙っていたり、最後は、露出制御が勝手に働いて他の操作が全く不能になってしまい、壊れてしまいました。今の2台目は、ネットオークションで落札し、以降2年半使っているのですが、「ブルータスお前もか」、になった心境でした。

 

スイッチが利かないので、バッテリの無駄な消耗を避けるため、バッテリ収納庫の蓋を開け、バッテリがこぼれ落ちない様にカメラを逆向きにして抱きかかえながら、「またまた、オークションかあ。もう出て来ないだろうし、お金も掛かるなあ」なんて思いながら、余計な石が入っていると思われるほど重いリュックザックを背負い、

傘と、熊除けの鈴と、カメラとを、手に持って、狼煙台に向かいました。

 

ちょっとした坂で靴がツルッと滑り、ハッと思ったら、手が塞がっていたためか、バランスを崩し、思わず手から離れた、傘の上にドウ、と倒れこんでしまいました。

カメラからバッテリは飛び出すし、傘の柄も骨もグニャリと曲がってしまい、「今日は天中殺(古い!)か」などと心の中で叫びながら、自分の不運に悪態をついていました。

「センブリは咲いていず、カメラが壊れてしまい、傘もひん曲がってしまった。今日は何と言う日?」って、ブツブツ言いながら、傘の曲がりを、辛うじて、開閉できるようになるまで直し、幸か不幸か怪我はしていないようなので、憔悴しきって、下山する事にしました。

「熊除けの鈴が無い!」。

転んだ拍子にどこかに飛んでいってしまったのか、付近を捜して見ましたが見つかりませんでした。まあ、100均で購入したものだから、又買えば良いやと言いつつ、4つ目の不幸を背負い、折から降り出した大粒の雨の中、ひん曲がったこうもり傘を差しながら、トボトボと帰路に着きました。

 

馬の背近くまで降りてくると雨は止み、次部坂峠に至る頃には、お日様が出てきました。

天気予報、間違っていたわけじゃないですね。山だけ雨だったようです。

 

カメラですが、バッテリを入れ替えたら、スイッチによる電源オフも復活しました。私は、てっきり、雨がどこかから浸み込んだり、スイッチの寿命が来て、不具合が起こったものと思い込んでいました。バッテリの容量が無くなり掛けた時、妙な不具合動作をする事があるようです。

私の変な思い込みで、カメラが壊れてしまったと思ったお陰で、傘はひん曲がり、熊除けの鈴を紛失する事になりました。トホホ!な話でした。

雨で開花を躊躇う、アレチマツヨイグサ

 

イケマの実

ウメバチソウ。これを撮影後、スイッチ異常発生

 

ウメバチソウの群生の一部

ウメバチソウ

 

ウメバチソウ

ウメバチソウ

 

ウメバチソウ

ウメバチソウ

 

ゴマナ多数開花

センブリは蕾。ガックリ!

 

フジウツギ

クルマバナ

 

クルマバナ

トモエシオガマ

 

トモエシオガマ

ホソバノツルリンドウは、まだ小さな蕾

 

ホツツジは、水浸し!

ヤナギタンポポ

 

ヤマウド

ヤマブドウの実は、まだ青かった