根ノ上高原の湿原に、シラヒゲソウがあるのではないかと訪れたとき、
たまたま居合わせた人から、シラヒゲソウの咲いている場所を聞いて訪れました。
私の故郷の岩村町の近くにありながら、初めて聞く場所で、初めて訪れました。
シラヒゲソウは深い山の懐にひっそりと咲いているイメージを持っていましたが、
ここのシラヒゲソウは舗装されている道路のすぐ近くの沢(整地され、石積みにされた沢)にも繁茂しています。
他の湿地の例ですと、柵がしてあったり、木道があったりしますが、ここは、そういったものがありません。
仕切らしきものが何も無く、沢の源流らしき場所に、色んな野草が咲いており、
整地され石積みになっている沢源流位置にも、シラヒゲソウが群生しています。
不思議な場所です、と言うか、この公園の管理者が貴重なものである、といった意識が無いのか、
意図的に放置してあるのか、わからない所です。
例のたまたま居合わせた人から聞いた「シラヒゲソウが咲いている場所」は、舗装道路から左側へ少し入った、
歩道下で、草が刈り取られ、木が切り倒された沢に10株ほどあり、そのうち4株ほどが花をつけていました。
シラヒゲソウのすぐ近くには、半分刈り取られたクルマバハグマが5株ほどあり、花をつけていました。
その沢(沢と言っても、殆ど水は流れておらず、沁み出ている程度の沢)は歩道で横切られていますが、
歩道の山側の沢には、イワショウブ、ウメバチソウ、ミカワシオガマ、キセルアザミ、などが咲いていました。
そんな沢で、また、下流側でトラックが何かの造成工事をしていたので、消滅は時間の問題であろうと思い、
他を探した所、その歩道の先の次の沢(同じく枯れ沢)にも、シラヒゲソウが群生していました。
まだ他にあるのではないか、と思って、今度は、
舗装道路の右側の綺麗に整地された広場の周辺を探してみたところ、ミミカキグサ、ホザキノミミカキグサ、
があり、整地され石積みになっている沢源流部のシラヒゲソウの群生に遭遇したわけです。
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