栂池自然園１９／０７／１６

宿泊したペンションでのチェックアウトの際、栂池自然園の様子を宿の人に確かめてもらったところ、午前中は曇りで、午後から小雨、との事。小雨程度なら、長年訪れたかった願望を捨てる事はない、と思い、思い切って出掛ける事としました。時刻は８時。

同行のＯさんに、コンビニで昼食おにぎり購入後、栂池ゴンドラリフト乗り場まで送って頂く。時刻は９時。

栂池ゴンドラリフト（所要時間２０分）を降り、栂池ロープウェイの駅まで２５０ｍの区間をきょろきょろしながら歩く。曇りながら雨は降っおらず、ツルアジサイやオガラバナ、雨に濡れそぼった感じのモミジカラマツ多数、に遭遇。

栂池ロープウェイに乗り換え、５分で、自然園駅に。

栂池自然園入り口までの４００ｍを、これまた、きょろきょろしながら歩くと、アカモノ（１株数輪）・ベニバナイチヤクソウ（３株）・テングクワガタ（群生）・テガタチドリ（３株）・ハクサンチドリ（数株）・ミヤマキンポウゲ（群生）に遭遇。自然園に入らなくとも、半ば満足。

栂池自然園入り口のビジタセンタに１０時到着。

花マップを求めるが、そんなものは無い、と仰る。困ったものだ。

仕方なく、シラネアオイの現在の開花場所だけ、を聞き出す。最短は、ワタスゲ湿原奥の楠川渡渉道のトイレと反対側に数輪、多数あるのは展望湿原付近、との事。

１４時までにビジタセンタに戻ってくると言う、Ｏさんとの約束に従って、最短場所まで行って、引き返す事としました。

水芭蕉湿原南コースでは、オオバタケシマラン・イワイチョウ・コバイケイソウ・チングルマ・ウラジロナナカマド・カラマツソウ？などを、

ワタスゲ湿原南コースでは、キヌガサソウ・イワイチョウ・ニッコウキスゲ・ツマトリソウなどを、

楠川渡渉道では、ミヤマカラマツ（２株）・シナノキンバイ（３輪）・シラネアオイ（３輪）を、見、ベニバナイチゴ・オオヒョウタンボクを見たところで、引き返し、

ワタスゲ湿原北コースでは、オオバミゾホオズキ（多数）・オオバタケシマラン（多数）・ツマトリソウ・オオバミネカエデなどを見、

水芭蕉湿原北コースでは、タテヤマリンドウ・エゾノリュウキンカ・オガラバナ・ハクサンチドリなどに遭遇し、

１１時半には、ビジタセンタに戻ってきてしまいました。

今更、楠川渡渉道の先の、浮島湿原・モウセン池・展望湿原、に戻るわけにもいかず、白馬五竜高山植物園に居るであろう、Ｏさんに携帯でその旨話すと、栂池ゴンドラリフトの栂池高原駅での待ち合わせを１４時と、１時間早めて頂けました。

しかし、約２時間以上の余剰時間が出来、さてどうしたものかと、ビジタセンタのコンセルジュに、すがると、すぐ近くに、ハゴロモグサと言う、珍しい花があり、栂池ロープウェイの下でも、今朝の通勤時、クロユリを見た、と仰る。

ハゴロモグサを探しに行くと、教えてもらった場所には、来た時、「こんな所に、どうして、ハーブのレディース

マントルがあるのだろう」と横眼で見てきたものしかなく、写真撮影し、コンセルジュに確認すると、正にそれがハゴロモグサで、レディースマントルではない、と仰る。そんな馬鹿な、と思いつつ、帰宅後調べてみると、確かに、ハゴロモグサと言うものが、山渓ハンディ図鑑「高山に咲く花」に掲載されていて、更に、ネット検索すると、レディースマントルを和訳したのがハゴロモグサで、レディースマントルは、「セイヨウハゴロモグサ」の別名を持つ、との事でした。

こうなったら、ビジタセンタ周りと、水芭蕉湿原の花を、接写してみるとするか。

そう思い、接写をしながら水芭蕉湿原に再度入っていくと、無情にも、今まで一滴も降らなかった雨（小雨）が降りだし、暫く降り続きそうだったので、ビジタセンタに急いで戻り、折り畳み傘を取り出し、下山する事に．．．。

１２時２０分発の、栂池ロープウェイに乗り込むと、途端に雨が止みました。

そんな訳で、コンセルジュの方が、今朝見つけたと言う、クロユリを探そうと、ロープウェイ駅とゴンドラ駅の間を、あちこち歩き回ること、約１時間。クロユリは、見つかりませんでしたが、ハクサンシャクナゲと吸蜜に訪れていた蛾、クワガタソウ多数、少し乾いてボンボリ状に成りかけたモミジカラマツ、などが見つかりました。

大雨にも遭わず、充実した訪問となりました。

Ｏさんの運転で、現地を１４時に出発し、自宅付近に帰り着いたのが１８時半。

馴染みの店で、夕食を共にし、１９時頃、自宅に、無事、帰着しました。

白馬五竜高山植物園に誘い、同行し、車の運転をして頂いた、隣人Ｏさんに、この場を借りて、お礼申し上げます。